「起業したいと考えていますが、
何をやろうか決めかねています」という相談、よくいただきます。
今から新しいことを勉強し習得してから、
もしくは、今持ってる知識にさらに上乗せし学んで、
それから起業しようと考える人もいます。
しかし
時代がこれだけ多様化し、
YouTube やSNSに無料の情報がわんさかある時代に、
どれぐらいの量の上乗せをして勉強すれば、起業の夢は叶えられるのか、私は疑問です。
また、サービスを受託する側も、
これだけ多様化した時代に、
知識を深く知ってる人だけを求めている訳ではありません。
では何を求めているかというと
自分にとって価値あるもの、
そして、
自分にとって価値あるものを提供してくれるサービス(人)を求めています。
先日、go to キャンペーンを利用して椎茸狩りに行ってきました。
そこでは「しいたけ」が「しいたけ狩り」になって1100円で販売されていました。
私の実家は父(今はおじいちゃん)がしいたけを趣味で作っています。
椎茸というのは、原木に一度菌を打てば、
あとは季節になると自然と生えてきます。
栄養剤を与える事も水を与える必要もありません。
ようは、手のかからないもので、父にとってはタダのようなもの。
それが、街中から30分車を走らせた椎茸ランドでは、
なんと、一人1100円!
それも、椎茸を狩る!という行為(体験)を1100円で売っているのです。
これは、
ファミリーで来ている家族(親)にとっては
「椎茸が木になっていることを見たことない小さな自分の子供達に、椎茸本来の姿を見せて、椎茸狩りを楽しませてあげたい、そして自然の素晴らしさを教えたい!」という価値を販売している訳です。
そこに1100円の高級椎茸を食べたいという思いは全くありません。
昭和なら、
時代は多様化していないので、
しいたけを椎茸狩りとして、1100円で利用したい人はほとんどいなかったでしょう。
現に、昭和生まれの父にとって、1100円も払って椎茸を刈り取るなんて、理解不能だと思います。しかしながら、街中で毎日暮らす人、コンクリートしか見えない場所で生活する人など、時代は環境面だけでも多様化しています。
そこにまったく同じ椎茸でも、1100円になる価値が生まれています。
そして、サービスを受ける側も、その価値は1100円でも受けたい欲しい!と思う気持ちになる訳です。
今、何で起業しようか?と悩んでいる人は、
単純に知識を深めるだけじゃなく、(椎茸でいうと、単純に美味しい椎茸を作るだけじゃなく)、自分のもってる価値(椎茸)は、どんな人に提供すればどんな価値あるものになるのか?そこを考えることが重要です。
今あなたが持っているものは、
もうすでに素晴らしい価値かもしれません。